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TikTokの保存率・完了率の上げ方|改善の手順

TikTokの保存率と完了率を上げる方法を、指標の見方、離脱ポイントの見つけ方、保存されやすい構成、改善を回す手順に分けて解説します。公式の説明を踏まえ、投稿ごとの数値を比べて直す進め方をまとめました。

結論から言うと、保存率と完了率は、投稿後に小手先で直すものではなく、台本の段階で「最後まで見せる設計」と「見返す理由」を入れておくと上がりやすくなる指標です。公式のCreator Academyは、おすすめの仕組みが次に見たい動画を見つけるために、完了した動画や保存した動画などを確認すると説明しています。ただし、重み付けや「何%なら良い」という基準は公開されていないため、自社の過去の投稿と比べて改善するのが現実的です。この記事では、再生数はあるのに保存や完了率が伸びない担当者に向けて、指標の見方、離脱ポイントの見つけ方、保存されやすい構成、改善を回す手順を解説します。

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保存率・完了率とは|指標の意味と確認する場所

まず、4つの指標の意味と見る場所を整理します。

指標 意味 確認する場所・計算
完了率(動画を最後まで視聴) コンテンツを最後の数秒まで視聴した人の割合。動画の合計時間によっても変動する TikTok Studioのインサイトで、動画ごとに確認
平均視聴時間 視聴者が動画を視聴した平均の時間。動画が視聴者にとって関連性があり魅力的かを知る指標 同上
継続率 視聴が続いた割合。離脱ポイントを見つけ、興味を失った理由を特定するために使う 同上(動画ごとの詳細)
保存率 保存数÷再生数。自分で計算する運用上の指標 動画ごとの保存数と再生数

完了率・平均視聴時間・継続率は、Creator Academyのインサイトの解説が主要な指標として説明しています。インサイトの「コンテンツ」にある「人気の投稿」から各動画を開くと、継続率やトラフィックソースなどの詳細を確認できます。一方、保存率は、確認できた公式の解説には指標として出てこず、保存数を再生数で割って出す数字です。保存数の表示場所や項目は、アプリやStudioの更新で変わることがあるため、実際の画面で確認してください。

おすすめとの関係では、推奨システムの公式解説が、システムは視聴者ごとに次に見たい動画を見つけるため、その人が最近視聴した動画、完了した動画、いいねした動画、スキップした動画、コメントした動画、保存した動画を確認すると説明しています。2020年のニュースルームの解説でも、長い動画を最初から最後まで見終えたかどうかが強い指標の例とされています。ただし、個々の重み付けは公開されておらず、保存率や完了率を上げれば必ずおすすめに載る、という説明でもありません。

完了率を下げる離脱ポイントの見つけ方と直し方

完了率が低いときは、動画全体を作り直す前に、どこで離脱されているかを継続率で特定します。公式の分析ガイドも、離脱ポイントを見つけて興味を失った理由を特定するよう勧めています。継続率が急に下がる位置の秒数を確認し、台本のどのカットにあたるかを突き合わせて、次の表で原因の候補を当てはめます。

下がる位置 疑うこと 直し方の例
開始直後 フックが弱い。説明や自己紹介から始まっている 結論や意外性のある一言を、最初の3秒間に置く
序盤から中盤 前置きが長い。見続ける理由が示されていない 前置きを削り、このあと何が分かるかを先に示す
中盤で段差のように下がる 同じ説明が続く。静止した画面や間延びしたカットがある 静止部分をカットし、テロップや画面切り替えで小分けにする
終盤の直前 結論が見えて満足された。余談やCTAが長い 結論のあとの余談を削り、CTAは1つに絞る
全体的に低い 尺に対して中身が薄い。対象と主題が合っていない 要点を絞って短くする。対象と主題を見直す

最初の3秒間で興味を引くこと(おすすめフィードの解説)や、静止部分をカットすること(前述の推奨システムの解説)は、Creator Academyも勧めている方法です。直すのは1回に1か所にします。完了率だけを追うと、短くしすぎて中身が薄くなることがあるため、平均視聴時間や保存など、目的の指標とあわせて見てください。尺と完了率の関係は、TikTok動画の尺は何秒が最適?で整理しています。

保存されやすい構成のつくり方

保存は、視聴者が「あとで見返したい」と判断した行動です。保存されるかどうかは、動画に持ち帰る価値があるかに左右されます。一般に、手順やチェックリスト、比較のように、見返して使う情報は保存されやすいと言われています。どの型にするかは、台本の段階で決めておきます。

型 保存したくなる理由 台本での作り方
手順型 作業するときに見返せる 手順に番号を付け、1手順ごとにテロップを出す
チェックリスト型 確認用として何度も使える 項目を短い言葉でそろえ、最後に一覧で見せる
比較型 選ぶときに見返せる 比べる軸を先に示し、結果を並べて見せる
テンプレート型 そのまま真似して使える 穴埋め部分を画面で見せ、最後に完成例を出す

たとえば手順型なら、冒頭で「見直したい3つのポイント」と予告し、各ポイントを番号付きのテロップで1カットずつ見せ、最後に3つを一覧で振り返ってから保存を促します。

保存を促す一言は、動画の内容に合う形で1つだけ入れます。「あとで見返せるように保存してください」のように、保存する理由を添えると自然です。呼びかけを複数並べると、どれも実行されにくくなります(TikTok台本の書き方)。ただし、一覧型は項目が増えるほど尺が長くなり、完了率が下がりやすくなると考えられます。冒頭で全部でいくつあるかを示し、1項目ごとのテンポをそろえて、最後まで見る理由を途切れさせないようにします。

投稿ごとの数値を比べて改善を回す手順

改善は、1本の結果で判断せず、同じ見方で記録して比べると進めやすくなります。優先するのは、先に完了率です。最後まで見られない動画は、持ち帰る価値のある後半まで届かず、保存の機会も減ると考えられるためです。完了率の見通しが立ってから、保存されやすい型に寄せていきます。

  1. 投稿ごとに、完了率・平均視聴時間・保存数÷再生数・尺・フックの型を1行で記録する
  2. 週に1回、直近の3〜5本を並べる。完了率が低い動画は、継続率で離脱位置を確認する
  3. 保存率が低い動画は、持ち帰る価値(型)が台本に入っていたかを見る
  4. 次の1本で直すのは、1つだけにする
  5. 数本ごとに、効いた変更は残し、効かなかった変更は戻す

指標を見る順番はTikTokアルゴリズムの仕組みで整理しています。伸び悩みの原因を幅広く切り分けたい場合は、TikTokが伸びない原因7つと改善手順も参考になります。

数値の確認を仕組みにする

投稿ごとの数値を毎週表にまとめる作業は、投稿本数が増えるほど負担になり、見る指標や基準が担当者ごとに違うと振り返りの質もばらつきます。この工程をツールで仕組み化する選択肢として、TKDirがあります。TKDirにはパフォーマンス分析の機能があり、投稿ごとの数値を特定して振り返る工程をツール上で進められます。確認できる指標の詳細は製品サイトで確認し、自社が追いたい保存や完了に関する数字を見られるかを基準に検討してください。競合の保存・完了の傾向を外から推測する方法は、TikTok競合分析のやり方で解説しています。

よくある質問

保存率や完了率は、何%あれば良いのですか?

公式は基準値を公開しておらず、本記事で確認した説明にも「何%なら良い」という数字はありません。ジャンル、尺、アカウントの規模で水準が変わるため、自社の過去の投稿と比べて、上がっているか下がっているかで判断します。根拠が示されていない外部の「目安」の数字は、参考程度にとどめてください。

完了率が高ければ、保存も増えますか?

必ずしもそうとは限りません。最後まで見られても、持ち帰る価値がなければ保存する理由が生まれにくいためです。完了率は「最後まで見せる設計」、保存率は「見返す理由」を映す数字として、別々に見てください。

再生数が少ない動画でも、保存率や完了率は見る意味がありますか?

見る意味はありますが、再生数が少ないと数人の行動で割合が大きく動くため、1本だけで判断するのは避けます。直近の3〜5本を並べ、同じテーマや型の動画をそろえて傾向を見てください。原因が入口(フックやテーマ)にあるのか、中身にあるのかを切り分ける手がかりにもなります。

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代表取締役CEO 田中 龍都
この記事の執筆者
田中 龍都
代表取締役CEO

約10年にわたりWebマーケティングの最前線で、広告を中心としたマーケティング支援に従事。SNS運用者やマーケターとの協働を通じて、業界に残る細かな手作業や属人化を実感し、「人に依存する仕事を仕組みに変える」ために株式会社ホワイトラベルを創業。

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SNS事業のOEM化、AIによる業務自動化、マーケティング、研修まで。事業の中に残っている「人がやるしかない」を、一緒に見直しませんか。