YouTubeの台本はChatGPTなどのAIで作成できます。ただし長尺動画とShortsでは視聴維持率の考え方も構成も別物で、同じプロンプトを使い回すと精度が落ちます。この記事では、長尺・Shortsそれぞれの台本構造と、そのまま使えるプロンプト例、台本を磨くためのチェックリストをまとめました。競合チャンネルの型や自社の実績を踏まえた台本まで一気通貫で作りたい場合の選択肢もあわせて紹介します。
YouTube台本AI作成|長尺・Shorts構成とプロンプト例
YouTubeの台本はAIで効率化できます。ただし長尺とShortsでは視聴維持率の考え方や構成が異なり、そのまま流用すると精度が落ちます。両方の型とすぐ使えるプロンプト例、台本を磨くチェックリストまで紹介します。
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長尺とShortsでは台本の「構造」が違う
AIに台本を書かせる前に、長尺とShortsで何が違うのかを整理しておくと、プロンプトの精度が上がります。どちらの尺でも土台になるのは「視聴者が離脱せずに見続けるか」という視聴維持率の考え方です。冒頭で離脱されると、その後どれだけ内容が良くても届きません。
共通する原則
- 冒頭数秒〜十数秒で「このまま見る理由」を示す(結論・ベネフィット・意外性のいずれか)
- 話の展開を予告してから本編に入ると、次の展開への期待で離脱を防ぎやすい
- 1つの塊(章)を短く区切り、話題の切り替わりで飽きさせない
- CTA(チャンネル登録・関連動画への誘導など)は最後にまとめて詰め込まず、視聴者の熱量が高いタイミングに置く
長尺とShortsの構成の違い
| 項目 | 長尺動画 | Shorts |
|---|---|---|
| 尺の目安 | 数分〜数十分 | 1分前後が中心(最長3分まで投稿可) |
| 冒頭の役割 | 結論・見る理由の提示+展開の予告 | 最初の数秒で惹きつける/続きが気になる引き |
| 本編の構成 | 章立て(複数セクション+つなぎ) | 起承転結を圧縮、寄り道なし |
| CTAの置き方 | 本編終盤+概要欄 | 最後の一言で軽く触れる程度 |
| 台本の役割 | 情報の抜け漏れ防止、構成の一貫性 | テンポとフックの精度が命 |
長尺は「離脱させない構成」、Shortsは「最初の一瞬で止めてもらう」ことが優先順位の違いです。台本をAIに依頼するときも、この違いをプロンプトの指示に反映させる必要があります。
なお、そもそも動画の企画がチャンネルの柱やシリーズ設計と噛み合っていないと、台本をいくら磨いても再生されにくくなります。チャンネルの土台がまだ固まっていない場合は、台本より前に「YouTubeチャンネル設計の手順」を先に読むことをおすすめします。
そのまま使えるプロンプト例(長尺・Shorts)
ChatGPTなどの汎用AIに投げてそのまま使えるプロンプト例です。角括弧の部分を自分のチャンネル情報に置き換えて使ってください。
プロンプト1: 長尺動画の台本骨子を作る
あなたはYouTubeの構成作家です。以下の条件で長尺動画の台本骨子を作ってください。
テーマ: [動画のテーマ]
ターゲット視聴者: [年齢層・悩み・関心事]
動画の尺: [目安の分数]
チャンネルの発信の柱: [例: ○○の実務ノウハウ]
動画のゴール: [視聴後に視聴者にどう思ってほしいか]
出力してほしいもの:
1. 冒頭10〜15秒程度で提示する「見る理由」の案を3つ(結論型・ベネフィット型・意外性型)
2. 本編の章立て(3〜5章、各章の見出しと話す内容を箇条書きで)
3. 各章の間に入れる「次への引き」の一言
4. 終盤のCTA案(チャンネル登録・関連動画への誘導のどちらか自然な方)
プロンプト2: Shorts台本を作る
あなたはYouTube Shortsの構成作家です。以下の条件でShorts向けの台本を作ってください。
(Shortsは最長3分まで投稿できますが、視聴維持率を保つため尺は短くテンポよくまとめてください)
テーマ: [動画のテーマ]
ターゲット視聴者: [年齢層・悩み・関心事]
元にする長尺動画・情報: [あれば要約を貼る]
出力してほしいもの:
1. 最初の数秒で止めてもらうためのフック案を5つ
2. フックから本題への繋ぎ(1文)
3. 本編のセリフ(テンポよく、寄り道なし)
4. 画面に出すテキストオーバーレイの案(セリフとは別に)
5. 最後の一言(チャンネル登録や関連動画への軽い誘導)
プロンプト3: 台本のフックだけ複数案を出す
以下の台本の冒頭部分(フック)だけを5パターン作ってください。
パターンごとにタイプを変えてください(結論提示型・質問型・数字型・意外性型・共感型)。
台本の内容: [台本の本文、または要約を貼る]
ターゲット視聴者: [年齢層・悩み・関心事]
冒頭のフックは動画の成果を左右する部分なので、1案だけで決めずに複数パターンを比較してから選ぶことをおすすめします。
汎用AIだけでは台本が「平均点」止まりになりやすい理由
ChatGPTなどの汎用AIは、一般的に良いとされる構成やフックの型を出すのは得意です。一方で、次のような情報は踏まえられません。
- 自社チャンネルで実際に再生されている動画とそうでない動画の傾向
- 同じジャンルで伸びている競合チャンネルが使っている構成やフックの型
- 視聴維持率など、過去の動画データに基づく改善点
そのため、同じジャンル・同じプロンプトで作った台本は他チャンネルと似た仕上がりになりやすく、差別化が難しくなります。プロンプトの工夫だけでこれを埋めるには限界があり、競合チャンネルの型を人力で分析してプロンプトに反映する手間が発生します。
競合の型を抽出して台本まで一気通貫で作る選択肢
この手間を仕組み化する選択肢として、YT DirectorのようなYouTube運用特化のAIツールもあります。YT Directorは競合チャンネルの型の抽出から、チャンネルコンセプトの設計、動画シリーズの企画、台本、サムネイルまでを一気通貫で行い、視聴維持率を前提にした設計になっています。代理店向けにロゴ・独自ドメイン・LPを自社ブランドのまま使えるOEMプランも用意されています。料金や機能の詳細は製品サイトで確認できます。
汎用AIのプロンプトを磨き込む運用でも台本は作れますが、競合分析や過去データの反映を毎回手作業で行う体力がない場合は、こうした専用ツールも選択肢になります。
台本を磨くチェックリスト
台本ができたら、公開前に次の項目を確認してください。
- 冒頭10〜15秒程度で「このまま見る理由」を示せているか
- フックは抽象的な煽りではなく、具体的な内容になっているか
- 章と章の間に「次が気になる」引きがあるか
- 話が横道に逸れているパートはないか(Shortsは特に厳しくチェック)
- CTAの位置と回数が視聴者の熱量に対して自然か
- ターゲット視聴者が使う言葉遣い・専門用語のレベルになっているか
- 同ジャンルの競合動画と比べて、切り口や順番に差別化ポイントがあるか
- Shortsの場合、テキストオーバーレイと音声の内容が重複しすぎていないか
よくある質問
ChatGPTだけでYouTube台本は作れますか?
作れます。この記事のプロンプト例のように、条件を具体的に指定すれば骨子レベルの台本は十分に作成できます。ただし競合チャンネルの型や自社チャンネルの過去の実績データはAI自身では把握できないため、その情報は自分でプロンプトに加えるか、そうした分析を代わりに行うツールを使う必要があります。
Shorts台本の長さの目安はどれくらいですか?
YouTube Shortsは2024年10月以降、投稿できる動画の長さが最長3分まで広がりました。ただし尺が伸びたからといって長く作ればよいわけではなく、視聴維持率を保つには要素を絞ったほうが有利です。目安として、本編で伝える要素は1〜2個に絞り、話を広げすぎないことをおすすめします。最初の数秒で視聴者の手を止められるかどうかが、その後の視聴維持に大きく影響します。
台本通りに話すべきですか、アドリブとのバランスは?
台本は「話す内容と順番」を固定するためのものであり、一言一句読み上げる必要はありません。特に長尺動画では、台本の骨子(章立てと各章で伝える要点)を守りつつ、話し方は自分の言葉に置き換えたほうが自然に聞こえます。Shortsはテンポが重要なので、台本のセリフに近い形で収録したほうが編集しやすい場合があります。
台本作成にAIを使うと著作権上の問題はありますか?
AIが生成した文章そのものの権利関係は利用しているAIサービスの規約によって異なるため、使用しているサービスの利用規約を確認してください。また、競合の動画やチャンネルを参考にする場合は、構成や切り口を参考にするに留め、セリフや台本を丸ごと模倣しないよう注意が必要です。
長尺とShortsで同じネタを使い回してもいいですか?
同じテーマを扱うこと自体は問題ありません。ただし台本の構造はそのまま流用せず、長尺は章立てで深掘りし、Shortsはフックと結論に絞るなど、尺に合わせて作り直すことをおすすめします。長尺動画の一部を切り出してShortsの元ネタにする運用は、多くのチャンネルで行われている方法です。

約10年にわたりWebマーケティングの最前線で、広告を中心としたマーケティング支援に従事。SNS運用者やマーケターとの協働を通じて、業界に残る細かな手作業や属人化を実感し、「人に依存する仕事を仕組みに変える」ために株式会社ホワイトラベルを創業。
